INDEX

1.ダビデとの出会い。
2.笑いが止まらない。
3.トイレ覚え。
4.猫だよ、猫!
5.ダビデ、最初の試練。
6.ダビデという名、
それ以前。
7.お買得な猫?!
8.ノミ、ノミ、ノミ、
のちハゲ。
9..ブカブカの首輪。
10.ダビデがもっとも
威嚇した人。
11.グルメ・バースディ。
12.墨が付いてるよ!
13.ペット不可の苦労。
14.配線カジカジ。
15.お、大きいですね…

10.ダビデがもっとも威嚇した人。

1年ほど経った頃、去勢手術のため家から一番近い獣医に連れて行くことに。私たちもダビデも獣医に行くのはこの時が初めて。不安な気持ちで、小さくて汚い獣医の扉をガラガラと開けた。ラーメン屋も汚い方が美味しいっていうし、ま、見た目はアレだけどきっと大丈夫でしょう。出迎えてくれた先生はかなりのお爺ちゃん。お婆ちゃんがお手伝いをしている。こんなお爺ちゃんで大丈夫かなぁ。ま、熟練の技とか長年のカンとかありそうだし、きっと大丈夫でしょう。お爺ちゃん先生は、乱暴にダビデをキャリーから出し「じゃ、明日迎えに来てね」と、なんか適当な感じ。とりあえず不安を残したまま私たちは帰宅。
次の日迎えに行くと、お爺ちゃん先生がダビデを檻から出そうとした。すると全身の毛を逆立てて、フーッ、フーッ、フーッ、フーッと檻の奥の方で威嚇して出て来ようとしない。ムリヤリ掴んで出そうとしている時にもフーッ、フーッ!後にも先にもあんなに威嚇するダビデを見たことはがない。よっぽど恐い思いをしたに違いない。よく頑張ったぞダビデ!今度は獣医もしっかり選んであげなくては。あの獣医のボロボロの扉には、ほとんど毎日張り紙が貼ってある。「今日は先生が獣医師会の会合のためお休みです」と。きっと、また飲みに行ってるんだなぁ、あのお爺ちゃん先生は。そしてダビデはこのツライ儀式を終え、その日からオカマとしての日々を過ごすことになった。
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